マスクの使い方に関する10の噂を検証。WHOが推奨する予防効果を高める取り扱い方

道具マスク

そのマスクの使い方大丈夫?コロナウイルス対策の噂を検証

コロナウイルスの感染が拡大しているのにもかかわらず、マスク不足が本格化しています。

国や政府は、これまで以上にマスクの生産体制を企業に頼んだり、諸外国からのマスク支援、ヤフーオークションやメルカリなどのマスク販売の中止などのニュースが世間を騒がせていますが、未だ私たちの手元にはマスクが届きません。

いつになったら、マスクがいつでも買えるような日常に戻るのでしょうか。

私の家ではマスクのストックが無くなったがため、使い捨てマスクを再利用して、翌日に昨日と同じマスクを利用しています。 新しいマスクが買えない以上は、手元にあるマスクを再利用するしかありません。

同じようにマスクの再利用をしている人は多いのではないでしょうか。

しかし、専門家に言わせるとマスクの再利用は、コロナウイルスなどの菌の対策にはオススメできないようです。そんなマスクに関する誤った認識や使い方と、マスク以外でのコロナウイルス対策で効果があると噂されていることの真実についてご紹介します。

記事のエビデンスは、3月7日(金)放送の「中居正広のニュースな会」ナビタスクリニックの久住英二院長の解説です。

マスクを使う目的

マスクを使う目的

マスクを使う人の多くは、コロナウイルスをはじめとする菌に感染したくないための予防として利用しているい人が多いのではないでしょうか。しかし、マスクの本来の目的は、咳やくしゃみにより飛沫が飛び散るのを防ぎ、他の人への感染をうつさないためです。

他のウイルスや菌に侵されないようにするためには、そもそも市販のマスクの着用だけで、完全に感染を予防することはできません。市販用のマスクでは、マスクをつけたとき鼻や頬のあたりに隙間ができてしまい、その隙間からウイルスや菌が入り込み、「飛沫感染」や「接触感染」してしまう可能性があるからです。

とは言え、マスク着用がウイルス感染を防ぎやすくしてくれていることは間違いないので、マスクでウイルスなどの菌を完全に防げるという誤った認識を持たないようしてください。

マスクの正しい使い方

マスクの正しい使い方

マスクを消毒してニ度使う

一度使ったマスク外側と内側を消毒して、そのマスクを再利用(二度目以降の使用)をする人たちがいるようです。

オススメできる方法ではありません。

マスク外側や内側をアルコール消毒しても、表面はきれいになりますが、あまり効果がありません。なぜなら、マスクの繊維の中に入ったウイルスや菌を消毒することができないためです。

また使い捨てマスクの繊維は、二度目以降の着用のためには設計されていません。そのため使い捨てマスクは非常にもろく、そもそもの安全性が低くなってしまっています。

マスクの内側にガーゼをあててニ度使う

二度目以降のマスク使用には、マスクの内側にガーゼをいれて利用している人たちがいるいようです。

オススメできる方法ではありません。

マスクが汚れているのは、コロナウイルスをはじめ、たくさんのウイルスなどの菌に触れているのはマスクの外側です。マスクの内側は口と直接触れますが、そんなに汚れているわけではないので、ガーゼをしても意味がありません。

マスクを裁縫して作る

布マスクを作って洗い、繰り返し利用している人たちが多いようです。

オススメな方法です。

手洗いできる布マスクは、洗剤によってウイルスを洗い流せます。最後にスチームアイロンをすることにより確実にウイルスや菌を完全に マスクから排除できます。

ウイルス対策の洗濯に関する噂

ウイルスがつかない洗濯の噂の真実

ウイルスがつかないように部屋干し

洗濯ものは外干しでも、部屋干しでも変わりません。

空気中に浮遊しているウイルスの感染力は、外も家の中も変わらないため、外に干しても問題ありません。外星を避けて部屋干しで得られるメリットは、花粉対策や部屋の乾燥対策です。また洗濯物だけでなく、布団を干すのも同じです。

ウイルスがつかないようにアウターとインナーを分別する

洗濯は洗剤でウイルスが死ぬので、アウターと下着などに分別する必要はありません。

ウイルス対策のその他の噂

ウイルス対策で気になるその他の噂

朝と夜に鼻うがいをする

ウイルスを洗い流す、風邪予防になるデータはありません。

鼻うがいをすることで、花粉をきれいに洗い流す効果はあります。水道水などの冷たい水での鼻うがいは、体の粘膜を刺激して鼻が痛くなったりします。

そのため鼻うがいをする際は体温と同じ温度を利用し、生理食塩水で塩分濃度を調整するのがオススメです。

納豆やヨーグルトなどの乳酸菌をとる

ウイルスや風邪予防に効果があるデータはありません。

納豆やヨーグルトの乳酸菌は、腸内フローラをきれいにする効果があります。それで体調が良くなるよう出れば、食べた方がいいが、無理して食べる必要はありません。

歯磨きは感染予防になる?

ウイルスや風邪予防に効果があるデータはありません。

歯磨き粉の成分はウイルスを死滅させる効果あるので、ウイルス対策になりますが、歯磨き自体が感染を防ぐ対策にはなりません。

シャワーだけよりお湯につかった方がいい

ウイルスや風邪予防に効果があるデータはありません。

ただ入浴することで私たちの体は、リラックスする効果があります。入浴によって副交感神経が高まり、睡眠をとりやすくなり、その結果、体調が良くなり、ウイルス感染しても発症しなくなる可能性が高くなる間接的な効果があります。

入浴の際は42度以上のお湯になるとリラックス効果がなくなってしまうので、41度以内の温度が望ましいです。

緑茶で手を洗う

緑茶類などに含まれるカテキンは、ウイルスを殺菌効果がありますが、石鹸の方が圧倒的に効果が高いです。

WHOが推奨するマスク取り扱う3つのルール

WHOが推奨するマスク取り扱う3つのルール

着用中のマスクには触れない

着用中のマスクは触ってはいけません。もしマスクを触った場合は、アルコール入りのハンドサニタイザー、または石鹸と流水で手を洗いましょう。

使い捨てマスクは繰り返し使わない

マスクが湿ってきたら、新しいものに替えましょう。使い捨てマスクは、繰り返し使うと、菌に接触する可能性を高めてしまいます。

マスクを外すときは後ろから外す

マスクを外すときは、後ろから外し、すぐに蓋つきのごみ箱に捨ててください。マスクを触った後は、アルコール入りのハンドサニタイザー、または石鹸と流水で手を洗いましょう。

マスクの前面には、たくさんの菌やウイルイス、汚れが付着しています。

コロナウイルス感染はこれからが正念場

コロナウイルスの感染拡大が、時間がたつごとに広がってきています。国や自分たちの住んでいるエリアの情報を確認して、自分たちでできるコロナウイルス対策を行っていきましょう。

国は守ってくれません。最後に信じられるのは、自分たちだけです!