ラクトアイスとアイスミルクとアイスクリームの違い。価格に影響する乳固形分の量!

健康アイス

4種類のアイス

みなさんアイスは好きですが?

学校や仕事帰りの食べるアイス、暑い夏の日に食べるアイス、部屋を暖かくして冬に食べるアイス、365日いつ食べてもアイスはおいしくて、幸せな気持ちにしてくれます。

そんな誰もが好きなアイスは、コンビニやスーパーなどの身近なところで買えますが、あなたがいつも手に取っているお気に入りのアイスは、上の写真にありますか。

アイスの分類には4種類あり、その中には体に良くないとされるトランス脂肪酸や添加物がたくさん入っている「ラクトアイス」があります。実は上の写真のアイスは、すべてラクトアイスになります。

いつも私たちが食べているアイスの種類についてご紹介します。

乳固形分の量が違う4種類のアイス

4種類のアイス

アイスの種類は、アイスの中に入っている乳固形分の量によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の4種類に分けられています。

乳固形分とは、乳製品に含まれる、水分以外の成分です。乳固形分の成分は、乳脂肪分と無脂乳固形分を足したものになります。

これらの定義と成分規格は、厚生労働省の元で食品衛生法「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」の2つの法律によって定められています。

それでは、4種類のアイスの特徴と販売されている商品をご紹介します。

アイスクリーム

アイスクリーム代表ハーゲンダッツ

アイスクリームは、乳固形分15%以上(そのうち乳脂肪分8%以上)を含んでいるアイスです。原材料には乳製品を使用し、風味がよく濃厚で栄養的にも優れています。そのため価格は、他のアイスと比べると割高です。

商品例

ジャージー牛乳ソフトオハヨー乳業
ハーゲンダッツハーゲンンダッツ
ジャパン
九州名物 あいすまんじゅう丸永製菓
明治ザ・プレミアム グラン明治
明治チョコレート
アイスクリームバー
明治
ビスケットサンド森永製菓
チーズスティック森永製菓
pino(ピノ)森永乳業
MOW(モウ)森永乳業
PARM(パルム)森永乳業
レディーボーデンロッテアイス
クランキーアイスバーロッテアイス

アイスミルク

アイスミルク代表雪見だいふく

アイスミルクは、乳固形分10.0%以上(そのうち乳脂肪分が3.0%以上)を含んでいるアイスです。乳固形分(乳脂肪分)は、アイスクリームより少ないですが、牛乳と同じくらいの乳成分を含んでいます。アイスによっては、植物油脂が含まれています。

植物油脂が入っているということは、トランス脂肪酸が入っている可能性があることを意味しています。ちなみにアイスクリームには、植物油脂は使用されていません。

商品例

旨ミルク赤城乳業
ジャイアントコーン江崎グリコ
生チョコがおいしいアイスバーオハヨー乳業
ホームランバー(箱入りバニラ)協同乳業
白くまパフェ バニラ協同乳業
チョコモナカジャンボ丸永製菓
北海道バニラバー森永製菓
雪見だいふく森永乳業
ジェラートマルシェロッテアイス
ガーナアイス
(ガーナチョコ&クッキーサンド)
ロッテアイス

ラクトアイス

ラクトアイス代表スーパーカップ

ラクトアイスは、乳固形分3.0%以上を含んでいるアイスです。乳脂肪分は極めて少なく、「牛乳がほぼ使われていない」と考えて問題ありません。その代わりに植物油脂が使われています。

アイスミルクに比べて、ラクトアイスは植物油脂が入っている量が多い傾向にあります。そのためアイスミルクよりも高い確率で、トランス脂肪酸が入っていると考えて間違いありません。またラクトアイスは、乳製品が使われていない分、安定剤や乳化剤などの食品添加物が多く含まれています。

乳固形分には、安定剤や乳化剤としての効果があるため、アイスクリームには添加物の使用量が少ないです。しかし、反対にラクトアイスの場合は、乳固形分の量が少ないので、その役割を添加物に頼らざるえません。

ラクトアイスは味も見た目もアイスクリームに似ていますが、植物油脂と食品添加物が他のアイスの種類よりも多く使われています。

商品例

ブラック/
チョコレートアイスバー
赤城乳業
ドルチェ赤城乳業
PAPICO(パピコ)
チョココーヒー
江崎グリコ
panapp(パナップ)江崎グリコ
ヨーロピアンシュガーコーンクラシエフーズ
バニラ モナカフタバ食品
九州名物 しろくま丸永製菓
九州名物 白熊丸永製菓
明治エッセルスーパーカップ明治
明治アーモンドチ
ョコレートアイスバー
明治
明治うずまきソフト明治
明治うまか棒ミニチョコナッツ明治
明治北海道アイスバニラ明治
明治シュガーコーンバニラ明治
サンデーカップ
(パリパリチョコ)
森永製菓
チェリオ森永乳業
クリスピーナ森永乳業
板チョコモナカ森永乳業
れん乳氷バー森永乳業
あずきモナカ森永乳業
ロッテアイス
モナ王ロッテアイス
ザクリッチロッテアイス
クーリッシュロッテアイス
HERSHEY’S
チョコレートアイスバー
ロッテアイス
北海道バニラバーロッテアイス
あこがれの
濃いカルピスRアイスバー
ロッテアイス
バニラソフトロッテアイス

氷菓

氷菓代表のガリガリ君

乳固形分はほとんどは入っていません。牛乳や果汁、砂糖などを凍らせたアイスキャンディーやかき氷です。

商品例

ガリガリ君赤城乳業
ガツン、とみかん赤城乳業
あずきバー井村屋
アイスの実江崎グリコ
サクレ レモンフタバ食品
アイスボックス
(グレープフルーツ)
森永製菓
濃い果実
ぶどうシャーベット
森永乳業
Dole もりだくさんフルーツロッテアイス
ジェラートマイスターロッテアイス

体に良くないラクトアイスが増え続ける理由

店頭に並ぶラクトアイス

ラクトアイスは体に良くないものを含んでいるため、食べない方がいいことを説明してきましたが、企業は次から次へ新しいラクトアイスの商品開発し、販売しています。

なぜ、企業は体に良くないラクトアイスを消費者に販売されているのでしょうか。

その理由は、お金が儲かるから以外にありません。ラクトアイスの原材料費は、アイスクリームやアイスミルクに比べて安価なため、コストを抑えて生産することができ、その結果アイスクリームなどよりだいぶ安い価格で販売できます。

私たちは消費者は、アイスクリームやアイスミルクよりも、圧倒的に価格の安いラクトアイスを手に取ってしまう仕組みで成り立っている「世の中の負のスパイラル」です。知らぬ間に消費者の体は、オフホワイトに染まっていっています。

体によくない食品が国に認められ、公の場で堂々と販売されている現実は受け入れがたいです。アイスメーカー企業が、日本政府への「闇献金を行っているのではないか」と、疑ってしまいたくなるほどです。

「たばこを吸うのは体に悪いもだ」のという認識が一般的にあり、かつ副流煙によって周りの人にまで害を与えてしまうことなどの理由から、たばこの価格が上がったり、喫煙スペースに制限が設けられるなど喫煙者を減らしていこうとする動きが起きています。

その動きが起きるまでにかかった期間は、たばこが海外から日本へ伝わってから、約500年です。

日本へアイスクリームが伝わり、誕生したのは1869年です。一般的にラクトアイスは体に良くない認識が薄く、たばこの副流煙のように周りの人に迷惑をかけるわけではないので、今後たばこと同じ動きになったとしても、相当な時間がかかるのは言うまでもありません。

世の中の規制を待っているだけでは、体の健康は守れません。

消化機能の弱い小さい子どもやお年寄り、普段アイスをよく食べる人は、なるべくアイスクリームやアイスミルクを手に取ってもらいたいです。繰り返しになりますが、ラクトアイスはトランス脂肪酸の危険がある上、食品添加物の塊です。

ラクトアイスが体に良くないことを私たち消費者が認識し、手に取らなくなれば、ラクトアイスは売れなくなっていき、最後にはラクトアイスの生産がなくなっていくはずです。

次にアイスを食べるときは、あなたは何を選びますか?