【即実践】咳を止める10の方法！ハチミツやカフェイン、生姜、ツボ押しが効果的
咳が止まらなくて辛い、または辛かったことはありませんか。
咳が止まらないときの外出は、電車や公共の場などの人ごみで周りの人に気を使ったり、いつも以上に気を配る必要があるので疲れます。また布団で横になると咳が激しく止まらなくなり、ひどいときは空気がうまく吸えず、苦しくなるときもあります。
咳がひどいと、心身ともに疲れてしまいます。
咳を止める一番の解決方法は、病院に行って診察してもらい、咳止めの薬を処方してもらうことです。そんなことは誰もがわかっていることかもしれませんが、家事や仕事などがあるため、時間が合わずいけないことも少なくありません。
そんなときに役立つ「咳を止める9つの方法」をご紹介します。咳を止める効果が高い方法は、人によって違かったりするので、自分に合う方法を見つけてください。
咳は体に負担がかかる？
咳を1回すると、私たちの体は約2キロカロリー消費します。単純計算で咳を10回すると、散歩を10分間したぐらいのカロリー（約20キロカロリー）が消費されます。
3分に1回咳をすると、1時間で20回咳をすることになります。仮に8時間睡眠をすると考えると、14時間起きていることになるので、（14時間×20回／1時間）で280回も咳をする計算になります。
消費カロリーは4時間40分（280分）散歩し、560キロカロリーの計算になります。
普段生活している消費カロリーとは別で、それだけのカロリーが消費されていると考えたら、咳は気付かないうちに体へ大きな負担をかけています。もし咳が影響して食事が普段通りに取れていなかった場合は、さらにその影響は大きく、深刻なものになります。咳のケアは、早めに対応する必要があります。
咳を止める10の方法
ハチミツをなめる、ハチミツドリンクを飲む
ハチミツには殺菌作用や抗酸化物質、保湿効果、免疫力アップする成分が含まれているため、咳を止めるのに効果があります。ティースプーン一杯のハチミツを舐めてみてください。ハチミツが喉にダイレクトに触れ、楽になっていくことを実感できるはずです。
またハチミツは直接舐めなくても、暖かい飲み物に混ぜてハチミツドリンクにして飲んでも効果的です。
ハチミツドリンク
ハチミツドリンクはコーヒーや紅茶、お茶などに小さじ2杯程度のハチミツを入れて飲むと、咳を緩和させる効果があります。ハチミツを入れる飲み物は、コーヒーや紅茶でなくても、白湯やレモン水などでも構いません。
ただコーヒーや紅茶などのカフェインが入っている飲み物の場合は、カフェイン自体にも咳を和らげる効果があるので、ハチミツとカフェインの両方の作用で咳を止める効果が期待できます。
小さな子どもには小さじ2杯程度のハチミツをお湯で薄めて、スプーンで少しずつあげてください。寝る前のタイミングが効果的です。月齢で数えて1才をむかえてないお子さんには、ハチミツを与えてはいけません。
1才未満のお子さんにハチミツをあげて、死亡例もあります。
参照：はちみつを食べると赤ちゃんが危ない。乳児ボツリヌス症とは？
カフェイン入りの飲み物を飲む
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれているカフェインには、テオフィリンという薬に似た成分が含まれています。
デオフィリンは肺の軌道を広げるための薬（気管支拡張剤）で、喘嗚（ぜいめい：呼吸がゼーゼーすること）、咳嗽（がいそう：せきこむこと）、息切れなどの喘息の症状を緩和してくれます。
カフェインの取りすぎNGですが、適度な量を飲む分にはとても効果的です。
コーヒーの効果や効能については、学者や研究者たちによって、新しい情報が解明され続けています。
最新のコーヒーの健康効果についてご紹介します。
コーヒーの健康効果を7つ紹介。1日に何杯まで飲んでOK？
カフェインの効果は、4時間ほど持続します。病院に行く場合は検査を行う可能性があるので、カフェインを事前に飲まないようにしましょう。
検査前にカフェインを取ってはいけない理由は、カフェインの効果によって、実際の症状よりも咳の症状が軽くなる可能性があり、その状態で検査を受けると、本当の体の状態を確認することができないからです。
もし病院で検査をする前にカフェインを飲んでいたら、医師にその旨を伝えてあげてください。言うまでもありませんが、正確な検査結果は、病（咳）を治すためには必要不可欠です。
生姜入りドリンクを飲む
咳に良い成分を含む食べ物はハチミツだけではありません。たくさんある食べ物の中で次にオススメしたいのが、生姜です。生姜に含まれる「ショウガオール」が、咳にとても効果的です。
ショウガオールには強い殺菌力があり、かつ免疫力を高め、体を温める効果があります。また生姜には、風邪の症状を軽減させ、解熱作用が期待できます。
生姜湯は、すり下ろした生姜にお湯を加えるだけで完成です。飲みにくい場合はハチミツを足して、口当たりを優しくしてみてください。このときに使う生姜はチューブの生姜ではなく、生のすり下ろした生姜が効果的です。
水分補給を怠らない
咳が出ているときの喉は、乾燥しやすい状態になっています。そして喉が乾燥すると咳が出やすくなり、この悪循環が咳が止まらなくなる要因の一つです。
それを防ぐためは、小まめな水分補給を心がけるしかありません。なるべく水分をとるときは、温かい飲み物で喉を潤わせましょう。このときの水分補給で冷たい飲み物を取ると、気管を刺激してしまい、逆に咳が出やすい状態になってしまうおそれがあるので注意してください。
マスクをする
マスクの役割は、大きく2つあります。
- 周りの人たちの菌から自分を守る
- 自分の呼気を循環させることで保湿効果
普段マスクをつけない人がマスクをつけると、少し息苦しく感じるかもしれませんが、その効果は確かです。また「濡れマスク」を利用すると、もっと効果の高い保湿効果が得ることができます。
市販の使い捨てでも濡れマスクはありますが、マスクを二枚重ねて、その間に濡らしたガーゼを挟めば、手作り濡れマスクの完成です。寝ているときの濡れマスクの使用は、喉を乾燥させないためにとても効果的です。
部屋の空気をきれいにする
室内の換気
部屋の空気の入れ替えはしてますか？
特に寒い冬の季節は、暖めた部屋が冷えてしまうため空気の入れ替えを怠りがちになります。すると室内は、ホコリやウイルスなどが閉じ込められ、咳が出やすい状況になってしまいます。
部屋の換気に必要な時間は5分でOK。理想的な空気の入れ替え方法と換気のメリット
空気清浄機の利用
空気清浄機は、今や現代人には欠かせない必須アイテムではないでしょうか。部屋に空気清浄機を一つを置くだけで、空気が24時間きれいに保たれて、快適に過ごせます。
また空気清浄機には、加湿機能が付いているものもあります。部屋の空気をきれいにしながら、部屋の乾燥を防ぐことができたら、さらに喉に優しい環境になることは間違いありません。
掃除をする
寝るとき咳がひどくなる要因の一つには、寝室のホコリが考えられます。定期的に寝室の掃除が行われていない場合は、部屋中ホコリだらけです。その環境の部屋に入ったら、咳が出やすい状態になるのは言うまでもありません。
掃除が必要なのは寝室だけではありませんが、特に寝室はホコリのない状態をキープして、眠っているときに咳が出にくい環境にしておきたいですね。咳をして夜中に起きてしまうことがある人は、寝室の掃除をしてみてください。
横向きに寝る
眠る姿勢によって、咳は出にくくなります。
寝ているときに咳が出やすくなるのは、副交感神経（自律神経）が活発になり、それに伴い気管や気道が狭くなるためです。
気管を広げて寝るためには、横向きになってみてください。呼吸をするのが楽になり、嘘みたいに咳が抑えられます。また背中から頭にかけて傾斜を作り、上体を起こして寝ると、喉に流れた鼻水を胃に流れやすくでき、咳を抑える効果があります。
咳を止めるツボを押してみる
咳を止めるツボを押して、咳が止まったら、すごくないですか？
ツボや針、お灸などを経験されたことがない方は、その効果を信じることができないかもしれません。しかし、騙されたと思って、ぜひ試してみてください。ツボ押しは1回で3~5秒押して、その動作を最低5回行ってください。
孔最（こうさい）
孔最のツボは、ひじを曲げたときにできるシワの上部から、指約4本分指側にあります。
尺沢（しゃくたく）
尺沢のツボは軽く力を入れてひじを曲げたときにできる、シワの上にあるところです。腕を伸ばして、軽く押します。
大椎（だいつい）
大椎のツボは首の後ろにあるところで、首を曲げたときに出る大きな骨の下にあります。
天突（てんとつ）
天突のツボは、両方の鎖骨の間のくぼみの部分です。下に向かって力を入れすぎず押します。
喉に効く飴をなめる
飴を舐めることは、唾液の分泌量が増えるので、喉に潤いを与えます。また喉の痛みや咳に効果的な成分が配合されているので、咳対策に効果的です。オススメの喉飴をいくつかご紹介します。
黄金のしょうがはちみつのど飴（アサヒグループ食品）
- 原材料：水飴、砂糖、還元水飴、しょうがペースト（高知県産黄金しょうが）、食用油脂、はちみつ（国産）、ハーブエキス、甘味料（ソルビトール）、香料、酸味料、着色料（クチナシ色素、カラメル色素）、乳化剤
- カロリー：15kcal／1粒
- 特徴：国産はちみつと飴の中にしょうがシロップが入っている
改源 しょうがのど飴（カイゲンファーマ）
- 原材料：砂糖、水飴、生姜エキス、羅漢果エキス、甘味料（キシリトール）、香料、 着色料（カラメル）、ビタミンC
- カロリー：14kcal／1粒
- 特徴：羅漢果エキス配合。おもいっきりジンジャー味
榮太樓 しょうがはちみつのど飴（榮太樓）
- 原材料：水飴、グラニュー糖、蜂蜜〈国産〉、生姜パウダー（生姜〈高知県産〉）
- カロリー：18kcal／1粒
- 特徴：混じりっけなしの純粋なしょうがはちみつ飴
たたかうマヌカハニー（カンロ）
- 原材料：水飴、砂糖、はちみつ、カラメルソース、ハーブエキス、プロポリス抽出物、香料
- カロリー：12.8kcal／1粒
- 特徴：ニュージーランド産マヌカハニー1,000mg配合（1袋）
市販の咳止め薬を飲む
咳が止まらないときは、咳止めの薬を常備しておくとことをオススメします。市販の咳止めの薬には3種類あります。
- 錠剤タイプ
- 粉末タイプ
- シロップタイプ
咳止めの薬はライフスタイルや利用シーンによって、使い分けてください。「咳をすぐに止めたい」などの即効性を求めるのであれば、体への吸収が速いシロップタイプが効果的です。
咳が2週間以上続いたら風邪ではない
咳が止まらない理由を「風邪が治っていないから」と、勘違いしてしまいがちですが、2週間以上続く場合は風邪でない可能性が高くなります。なぜなら、風邪のウイルスは体内に侵入すると、2週間も生きていられないからです。
つまり風邪の場合の咳は、安静にしていれば、2週間以内に自然と完治することができます。
咳が2週間以上続く病気は、間質性肺炎や心不全などの重い場合があるので、なるべく早く呼吸器専門医を受診することをオススメします。
咳から想定される病気
咳喘息（せきぜんｋそく）
咳喘息は、長引く咳の一つです。咳喘息は、アレルギーによっておこる病気です。似ている症状で気管支喘息（ぜんそく）がありますが、気管支喘息のようにヒューヒュー、ゼーゼーや呼吸困難をともなわない、咳だけの喘息が咳喘息になります。
気管支炎
気管支炎は、急性気管支炎と慢性気管支炎の2種類があります。一般的に呼ばれている気管支炎は、急性気管支炎を指します。気管支炎は気管と気管から枝分かれする気道（気管支）にウイルスや細菌が入り込み、炎症を起こします。
アトピー性咳嗽（がいそう）
痰のない乾いた咳が続きます。気管支拡張薬が効かない症状の病気です。