ヤクルトカロリーハーフは体に悪い?ショ糖300倍、スクラロース(甘味料)の子供への影響は?

健康ヤクルト

ヤクルトカロリーハーフは、ヤクルトに比べて糖質・カロリーが50%カットされています。

ヤクルトとヤクルトカロリーハーフに含まれている成分は、基本的に同じです。ヤクルト製品の強みであるシロタ株は、当然どちらにも200億個含まれていいます。味は、ヤクルトカロリーハーフの方が、糖質・カロリーが抑えられエイル分、ヤクルトに比べて甘くなく、スッキリしています。

これだけを聞くと誰もが、誰もがヤクルトカロリーハーフを選びそうですが、この商品には落とし穴があります。それは、ヤクルトカロリーハーフには食品添加物(人工甘味料)が使われている点です。

この食品添加物(スクラロース)がどんな役割使われていて、「体にどんな影響があるかもしれないのか」などについてご紹介します。

ヤクルトカロリーハーフとヤクルトの原材料比較

ヤクルトカロリーハーフの原材料ヤクルトの原材料
ぶどう糖果糖液糖
脱脂粉乳
還元水あめ/安定剤(大豆多糖類)
香料
ビタミンC
甘味料(スクラロース)
ぶどう糖果糖液糖
砂糖
脱脂粉乳/香料

ヤクルトとヤクルトカロリーハーフの原材料を比較したとき、その両者の決定的な違いは、スクラロース(甘味料)が使われているか、そうでないかです。

ヤクルトの味は、砂糖によって甘さが調整されているのに対し、ヤクルトカロリーハーフの味は、スクラロース(甘味料)や還元水あめ/安定剤(大豆多糖類)などにより、調整されてます。

人工甘味料などの食品添加物は、体に良くないことがわかっていますが、一定量であれば、利用することができると厚生労働省が認めています。

食品添加物が使われる理由

食品添加物が使われる理由は、「安い」「簡単」「おいしい」の3つです。一つずつその具体例を紹介して行きます。

安い食品を製造する

食品添加物が使われる一番の理由は、食品価格を安くするためです。既存食品の価格が高い場合、既存食品を低価格な食品添加物のフェイク食品に置き換えることで、今まで以上の利益が出るようにします。

その代表例は、コーヒーのミルクの代用品である「コーヒーフレッシュ」です。コーヒーに入れるミルクは、食品添加物が使われていない場合は、一般的に牛乳や生クリームが使われています。

しかし、牛乳や生クリームの代用品のコーヒーフレッシュを使っているお店では、それらは一滴も入っていません。

コーヒーフレッシュは、植物油を乳化剤で白く乳化させ、増粘多糖類でとろみをつけます。クリームの色はカラメル色素、香りは合成香料で出し、無菌充てんの後、常温保管のためにpH調整剤を加えて完成です。

ヤクルトの場合では、甘さを調整するスクラロースが、砂糖の代わりに使われています。ヤクルトカロリーハーフの原価は、ヤクルトに比べて安く抑えられているのは間違いありません。

簡単、便利、時短でできる本格出汁

和洋中、どのジャンルの料理でも、味の決め手は「出汁」と言ってもいいかもしれません。昆布や鰹節、魚介を煮込み、それを濾して出汁を作ると、手間がかかります。

出汁の素を使えば、小さじ一杯で、それと似たような味が再現できます。

だしの素を使って再現される味は、昆布や鰹節、魚介を煮込んだりした出汁を粉末にして、濃縮しているものかというと、そうではありません。出汁の素は、インスタント食品にはかかせない黄金トリオの「塩」「化学調味料」「たんぱく加水分解物」から成り立っています。

これらの食品添加物の問題点は、製造過程で発がん性のある塩素化合物ができてしまう恐れがあります。

濃厚なおいしさやきれいな見た目の秘密

黄金トリオで作られる出汁は、味が濃いです。この味は自然界で存在しない、添加物の味です。私たちは、インスタントラーメンやスナック菓子などにも用いられている添加物の塊と言っていい製品を、おいしいものだと認識してしまっています。

その味のおいしさは、今までもこれからも変わりませんが、一人ひとりが食品添加物との付き合い方のバランスを考える必要があります。

また味だけではありません。見た目の鮮やかな色や白ご飯のツヤ、食品の日持ちさせるためなど、食品添加物はいろいろな目的で使用される便利な食品の一つです。

スクラロース(甘味料)とは?

スクラロース(甘味料)とは?

スクラロースは人工甘味料の一つで、合成甘味料の種類に分類されます。スクラロースは1976年にイギリスで発見され、甘みはショ糖(砂糖に含まれる主成分)の約600倍です。

まろやかな甘みが特徴で、苦みや渋みがありません。甘さを感じるまでが遅めですが、後味もしっかり残ることから、お菓子やデザートの商品に使われることが多いです。

スクラロースのカロリー

ショ糖の甘さの600倍の甘さで高カロリーのように感じますが、スクラロースのカロリーはゼロです。体の中では1日経つと、ほぼ100%排出されてしまいます。

甘さで一番心配なのは血糖値とインスリン値です。スクラロースは体に入った後、その全てが排除される特徴から、糖尿病の患者さんも摂取できる甘味料とされています。

スクラロースの安全性

スクラロースは、世界各国の様々な機関が食品添加物として認可されています。その世界各国の機関が認可したということは、自国の国民に安全に食べることができると認めた食品で、その調査や検証のハードルは極めて高く、信用に値する評価の一つです。

  • 米国食品医薬品局(FDA)
  • 欧州食品安全機関(EFSA)
  • 世界保健機構(WHO)
  • 国連食糧農業機関 (FAO)

これまでスクラロースは80以上の国で、食品添加物として販売されています。日本だけではなく、世界から見ても安全性は認知されているといえます。

スクラロースの危険性

スクラロースは安全性が認知されているにもかかわらず、なぜ危険性があると考えられているのでしょうか。それは、自然の食品から生まれたものではない、人の手で作られた食品添加物だからです。

スクラロースを科学誌式で見ると、「有機塩素化合物」に分類されます。この有機塩素化合物の種類には、猛毒の農薬やダイオキシンなどが含まれ、同じ化合物の部類という観点から、いつまでも不安視されているのが現状といったところです。

スクラロースの副作用の可能性

必ずしも起こるというわけではありません。下記は起こるかもしれないと心配されている副作用です。

  1. 赤血球の減少
  2. 白血病の原因のもと
  3. 卵巣収縮
  4. リンパ腫を起こす
  5. 白内障の危険性
  6. 甲状腺の衰え
  7. マグネシウムの欠乏
  8. 成長の遅れ etc

スクラロースの摂取量目安

米国食品医薬品庁(Food and Drug Administration:FDA)は、成人・小児ともに、スクラロースの1日摂取許容量(ADI)を体重1kgあたり5 mgと定めています。

体重が68 kgの場合、スクラロース340mgを毎日摂り続けても、身体に影響はありません。米国でThe Coca-Cola Companyが販売するダイエット コカ・コーラのスクラロース含有量は、360mL(12 fl. oz)あたり60 mgです。

ヤクルトカロリーハーフを子供に与えて大丈夫?

子供にヤクルトカロリーハーフを与えて大丈夫?

通常のヤクルトには、スクラロースは使われていません。

ヤクルトカロリーハーフは25キロカロリーで、通常のヤクルト50キロカロリーと比べて半分です。 しかし、ヤクルトカロリーハーフでカロリーを抑えたといっても、たった25キロカロリーです。

子供(6~14歳)の1日に必要なエネルギーは、1,500~2,550キロカロリーなので、実際にはヤクルトカロリーハーフを飲んだとしても、それほど影響はありません。それよりもスクラロースが、人間に与える影響の方が心配なのかもしれません。

毎日スクラロースを摂取し続けた場合、体にどんな影響を及ぼすのかは、動物実験では試したかもしれませんが、人間では調べられてはいません。

スクラロースは、自然界には存在しない、人間が作り出した食品添加物です。私たちの体には、スクラロースは何の役にも立たない「異物」です。その異物は体の中に入ると、私たちの体にストレスを与えると考えられます。

FDAの結果では問題ないかもしれませんが、何を手に取り、どう過ごすかは私たちの考え方次第です。