エアコンの換気機能は気休め程度。エアコンの換気と給気の違いは?

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販売店ではエアコンに換気機能がついているものを見かけますが、エアコンの換気機能は、「空気を入れ替える」 ことを指していません。エアコンの換気機能は少し複雑で、機種によって行っている換気の種類が違います。

そんなエアコンの換気機能周りについてご紹介します。

エアコンは空気自体の入れ替えはしていない!

エアコンはどこまで空気をきれいにする?

エアコンの換気機能には2種類ある

エアコンの換気機能は、換気と給気に分かれています。 エアコンによってどちらかの機能だけを持っていたり、両方の機能を持っていたりします。 換気機能の違いを知っておくことで、部屋での過ごし方が変わるので、覚えておきたいですね。

換気は 「室内の空気を屋外に排出する」という機能です。換気扇の機能を考えれば非常にわかりやすく、 部屋の臭いを外へ排出することができます。

給気は「屋外の空気を室内に運ぶ」という機能です。部屋に新鮮な空気を取り入れることができます。エアコンの給気の特徴は、屋外の空気をそのまま取り入れるのではなく、適正な温度に変えてから運んでくれる点です。そのため室温の変化が起こりません。

換気と給気機能があるエアコンなら、空気の入替えは必要なし?

換気と給気ができるエアコンは、空気の入替えが必要ないわけではありません。なぜなら、 エアコンの換気能力は、窓を開けたり、換気扇を回したりする空気の入替えより劣ってしまうためです。

エアコンの換気機能は、部屋の空気をきれいにするためのサポート機能と考えてください。空気清浄機や窓の開けなどと併用することにより、それらの効果が高まる程度の認識で問題ありません。

エアコンの換気に関する正しい4つの知識

正しいエアコンの知識

エアコンは、暑い夏と寒い冬に欠かせないアイテムです。そんないつも私たちが使っているエアコンですが、その機能についてあまり知られていません。

説明書を読めば書いてあることですが、中々読む機会はありません。エアコンの性能について知り、部屋の中を効率的にかつ快適に保ちましょう。

1.エアコンの基本仕様に空気を入れ替える換気機能はついていない

エアコンをつけている間は、「エアコンが換気をしてくれている」と思っている方が多いようです。しかし、エアコンには部屋の空気と外の空気を入れ替える換気機能はついていません。もちろん、換気機能があるエアコンはありますが、一般的なものには換気機能はありません。

エアコンの役割は、室内機と室外機にある「熱交換器」と通じて、部屋の空気を冷やしたり、暖めたりしています。空気自体は、外の新鮮な空気と入れ替わってないこと覚えておいてください。

2.エアコンで部屋の空気は汚れない

エアコンを長時間使っていると、「空気が汚れるから換気をした方がいい」と思っていませんか。その答えは、半分正解で半分間違いです。空気の入れ替えは、エアコンを使っても、使わなくても必要です。

なぜ、空気は汚れるのでしょうか。

実は空気が汚れるのは、エアコンのせいではありません。空気は人間が吸って、吐いての呼吸をしているから汚れてしまうのです。空気は人の呼吸によって二酸化炭素の割合が高くなり、また咳やクシャミなどによって、まき散らされた菌で汚れていきます。

3.エアコンを使っていても適度な空気の入れ替え(換気)が必要

上記で説明した通り、部屋の空気は徐々に汚れてしまいます。換気扇や窓を開けての換気は、エアコンの冷暖房の効果を非効率にさせてしまいます。

しかし、部屋の空気は想像以上に汚れています。密室では定期的に換気をすることで、部屋に新鮮な空気を入れるようにしましょう。換気の詳しい方法は、以前の記事を参考にしてください。

部屋の換気に必要な時間は5分でOK。理想的な空気の入れ替え方法と換気のメリット

4.エアコンと換気扇は同時に使わない方がエコ

換気扇は、外の空気と室内の空気を入れ替えてくれます。エアコンと同時に換気扇を利用することで、部屋の空気が新鮮に保ちやすくなることは間違いありません。

ただエアコンで冷やされたり、暖められた空気が、常に外に出て行ってしまうことを考えると、とても非効率です。

先ほども説明したように、エアコン自体は空気を汚すものではありません。エアコンを利用しているときの換気扇は、空気の入れ替えをするタイミングで利用した方が、室温を効率的に保てますし、地球にやさしい対応方法です。