100均で買うと損するモノは何?お得な買い物をするための見極め方

道具100均

日用品から日用雑貨、飲み物や食べもの、最近ではできたる機器まで充実している100円ショップは、私たちの生活にかかせません。その取扱い商品数は、年を重ねるごとに増えています。ダイソーの取扱商品数は、70,000点以上!

その一つひとつのクオリティは、100均とは思えないモノばかりです。

とは言え、その商品の原価は、一つひとつ違います。100円ショップは、すべての商品が安いと思われがちですが、本当に原価スレスレのコスパが素晴らしい商品から、100均が利益を出すための商品など、様々なものがあります。

今回は、「100均で買うと、実は損をしているモノ」を中心にご紹介します。

100均で100円以下で買えるモノは買わない

100均で100円以下で買えるモノは買わない

大手メーカーと同じ製造元の商品が、100円ショップでも並んでいることは珍しくありません。これらの商品は、100円ショップで買った方がお得なことが多いです。もちろん、すべての商品ではありませんが、概ね100円ショップが安いです。

しかし、2010年前後からスーパーやドラッグストア、コンビニでは、PB(プライベートブランド)商品を開発し、100円以下の商品が多数あることを知っていますか。一昔前までは、100均で買う方が安かった日用品や食料品などは、100円以下で買えるものが多数あります。

特に調味料を除いた、ペットボトルやお菓子などの食料品は、100均では買ってはいけない商品グループの一つです。昔は、セブンイレブンなどのコンビニに100円以下の飲み物やお菓子は、ほぼ販売されていませんでした。

今は、コンビニでも100円以下の飲み物やお菓子が並んでいます。これは消費者ニーズをくみ取り、コンビニが取扱商品を改善してきた結果の企業努力です。またドラッグストアでは、菓子類が90円前後、ペットボトル飲料や缶コーヒーも80円前後で買えます。

一部の特価商品などは、60円前後の商品もあります。またコンビニやドラッグストアでは、ポイントを貯めることができるので、圧倒的に食料品に関しては100均の優位性はほぼ感じられません。

「全て100円」、「100円ならいっか」の100円マジック

「全て100円」、「100円ならいっか」の100円マジック

100円ショップのビジネスモデルの根幹を支える「全て100円」のキャッチコピーは、消費者心理をうまくくすぐり、商品購入への暗示をかけています。ちょっと言いすぎかもしれませんが(w)。

あなたは100円ショップへ目的をもって行って、目的のモノ以外に商品を購入した経験はありませんか。

100円ショップでは、買おうと思っていた商品以外のモノを、「100円だから」という値段の安さを利用して、もう一つ二つと手に取らせるように店舗内を最適化しています。

店舗ごとの客層によって、商品レイアウトは違いますが、その店舗のメインユーザーをターゲットに定め、レジに近づくにつれて、手に取りやすい商品や流行の商品、シーズンに関係している商品を目につくようにレイアウトし、売上を最大化するための施策が行われています。

PB(プライベートブランド)の進化

コンビニやスーパーに行くと、PB(プライベートブランド)商品を目にする機会が増えてきました。昔のPB商品は、類似品よりも値段が安いだけの感じを受けましたが、近年のPB商品は質が高い印象を受けます。

PB商品と間違えやすいのがOEMですが、OEMはメーカーによる他社への生産委託を意味するのに対し、PB商品の場合は小売業による他社への生産を指します。またメーカによる商品企画/開発/生産を行うスタイルは、NB(ナショナルブランド)と呼ばれます。

代表的なPBブランド

  • セブンイレブン:2007年からプライベートブランド「セブンプレミアム」
  • 西友:2012年、既存のプライベートブランドを一新した「みなさまのお墨付き」
  • イオン:1974年、日本初のプライベートブランドである「トップバリュ」

PB商品のメリット

  • 利益率が高い
  • 消費者のニーズを取り入れやすい
  • 顧客の囲い込みが可能

コンビニで販売されているセブンカフェは、2013年1月に導入され、年々売上を右肩上がりにしてきています。セブンプレミアムで成功した代表的なPB商品です。

その商品が、既存のメーカーが作っているチルドカップコーヒーや缶コーヒーのシェアを奪っていることは言うまでもありません。PB商品の価格と質が消費者に認められ、長年販売してきた既存の商品とスイッチされました。

PBブランドの進化は、これからもっと進んでいきます。アメリカでは、PBブランドの売上がメーカーの売上を奪い、成長著しいです。日本でもこの流れは起きていて、今後セブンカフェのようなPB商品による入れ替わりが起こるのは間違いありません。

100均の商品を厳しい目でチェックする

100均の商品を厳しい目でチェックする

欲しい商品を100均へ行く前に、セイユーなどのスーパーやマツモトキヨシなどのドラッグストアなどへ行ってみて、価格や商品の使いやすさなどをチェックしてみてください。

100円ショップで販売されている食料品などは、同じパッケージでも内容量を少なくして販売している商品も少なくありません。スーパーやドラッグストアなどと価格と使いやすさを比べ、100円ショップにある商品を厳しい目で確認してください。

冒頭でも申し上げましたが、100円ショップのクオリティは素晴らしいです。これからも様々な商品が開発され、今後も私たちの生活に欠かせないものですが、市場は常に変わっていきます。

100均とPB商品の進化が今後も楽しみですね。