自然解凍した肉や魚は細菌だらけ。素材のうまさを高める正しい解凍方法
肉や魚をスーパーなどの特売で買い、いつでも使えるように冷凍庫にストックし、使う分だけ解凍して食べるいくのは、倹約化が実践している賢い方法です。驚くほどに食費を抑えることができますからね。
また肉は、1kgぐらいの大きい肉を買うと、さらに大幅な食費のコストカットができます。最近では会員制スーパーのコストコや業務用スーパーが増えたので、まとめ買いをしての家計のやりくりが便利になりました。
さてここからが、本題です。
あなたは冷凍された肉や魚を使うとき、どうやって解凍していますか?
冷凍された肉や魚は、上手に解凍することで、食材のうまさを落とすことなく食べることができます。この記事では「肉や魚を上手に解凍する方法」をご紹介します。
細菌が繁殖する温度
生肉や魚は常温においておくと、野菜などに比べて圧倒的に早く傷んでしまいます。「傷む」とは、食材が悪くなるということはわかりますが、具体的にどんな状態になるのでしょうか。
食材は温度や湿度、酸素、微生物、食材が発生するガスなどによって、傷んでいきます。特に食材が傷みやすいのは、温度と湿度の高い夏場です。その理由は、菌が繁殖しやすい条件がそろっているからです。
細菌は5~60度ぐらいの温度で繁殖します。そのため室温(15~20度)での自然解凍は、とても衛生的に良くありません。なぜなら、お肉の中心部が解凍されるころには、外側の肉は何時間も細菌の繁殖しやすい温度にさらされてしまうからです。
そうなってしまった肉の外側は、細菌が付着してしまっています。肉に火を通し、加熱処理すれば大丈夫ですが、その場合はしっかりと肉に火を通す必要があります。特に牛肉ステーキの場合は、ミディアムレアで食べたりする人が多いので、気をつけなければなりません。
肉や魚の解凍は、最悪の場合を想定すると、大腸菌やサルモネラ菌にさらされるリスクがあります。そうなってしまってからでは、手遅れです。肉や魚を解凍するときは、自然解凍をせずに、正しい方法で行うようにしましょう。
正しい肉や魚の解凍方法は、うまさを高める
正しい肉や魚の解凍方法は、冷蔵庫に入れて解凍するようにしましょう。冷蔵庫での解凍は、低い温度でゆっくり、じっくりと解凍されるので、肉のうまみを逃がさずに解凍することができます。解凍中の温度変化が速いと、肉汁が出やすくなり、うまみや風味が損なわれてしまいます。
ただこの解凍方法のデメリットは、長い時間がかかります。冷凍されているものの大きさにもよりますが、牛肉の塊で約6~10時間が必要になります。肉や魚の食品をすぐに解凍して調理したいときは、この解凍方法は不向きです。
短時間で肉や魚を解凍する方法
素早く短時間で、かつ安全に解凍するためには、冷たい水を使いましょう。解凍方法はシンプルで、密封できる袋に解凍したい食材を入れて、冷たい水の入ったボウル(容器)に沈めるだけです。
冷たい水を利用しての解凍方法のポイントは、解凍中に水の温度が上がって、細菌の繁殖をさせないようにするために氷水を使うことです。もし氷がないときは、20分おきぐらいを目安に解凍している水を冷たい水に取り替えましょう。
電子レンジでの解凍はNG
電子レンジの食材解凍は、時間がかからず便利ですが、熱で食材の一部が変色したり、ビチョビチョになってしまうことがあります。全解凍や半解凍などの機能がついている電子レンジでも、一部はまだ凍っていたり、熱くなりすぎて縮んでしまうことも少なくありません。
解凍方法はケースバイケースで選ぶ
冷凍した食材を解凍して美味しく、かつ安全に食べるためには、多少の手間は必要です。食材の解凍方法は、時間を優先するのか、おいしさを優先するのかは、そのときの食材や気分で決めてもいいかもしれません。良い食材を使って料理するときは、最大限においしく調理するために冷蔵庫で解凍することをオススメします。
繰り返しになりますが、肉や魚の解凍は自分や家族の体を守るためにも、自然解凍は避けるようにしましょう。
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