「たらこ」と「明太子」と「辛子明太子」の違い。絶品パスタレシピと合わせて紹介

2020-01-18食品魚

たらこパスタや白いご飯に明太子、じゃがバター明太子など「たらこのうまみの詰まった塩辛い味わい」は、一度食べたら止まりません。

そんな日本を代表する保存食である「たらこ」や「明太子」、「辛子明太子」は見た目が似ていますが、名前が分けられているのには理由があります。その違いを知っていますか。魚の卵の種類が違うのか、加工の仕方が違うのか、色だけの違いなのか、と疑問を持った人たちがいるはずです。

そんな方たちへ「たらこ」と「明太子」と「辛子明太子」の違いについての説明と、合わせて私の大好きな絶品明太子パスタレシピをご紹介します。

「たらこ」と「明太子」と「辛子明太子」の違いは？

多くの日本人が、「明太子」は「たらこ」よりも辛い味付けをしたものという認識を持っているのかもしれません。 しかし、実際は違います。その違いを一言で言ってしまうと、たらこ（明太子）が塩漬けで、辛子明太子が辛子漬けしたものです。

たらことは？

たらこの加工方法は、スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものです。名前の由来は、鱈（タラ）の子なので「たらこ」と呼ばれるようになりました。たらこは日本で生まれた食べ物で、産地は北海道です。

元々は北海道だけで食べられていた「たらこ」ですが、明治時代以降にスケトウダラの漁獲量が増えたとことから、北海道以外の地域でも食べられるようになりました。

明太子とは？

「明太子」と「たらこ」は、全く同じもの指しています。明太子は、福岡の方言で「たらこ」のことを指します。名前の由来は、韓国でスケトウダラ（明太：ミョンテ）と呼び、「明太の子＝タラの子」、「明太子」と呼ばれるようになりました。

辛子明太子とは？

辛子明太子は、唐辛子で辛く味付けをしたものです。辛子明太子の名称は、原材料にスケトウダラの卵巣を使った製品だけにつけられることが規約で決まっています。 スケトウダラを使っていない偽物の辛子明太子も出回っているようですが…。

また辛子明太子は朝鮮半島の伝統食品で、これを博多「ふくや」の創業者である河原俊夫さんが、日本人の舌に合う味付けに改良し、生産されるようになりました。ここから「博多の辛子明太子」と呼ばれるようになりました。

明太子が辛い味付けと思ってしまう日本人

本来「明太子」と「たらこ」は同じものなのに、なぜ「明太子」が辛い味付けをしたものという認識になってしまったのでしょうか。

おそらく食品大手メーカーが、正式には「辛子明太子」とするところを「明太子」として取り扱ってしまい、日本中に間違った情報が伝わってしまったと思われます。そして、それは一回とかのレベルではなく数年間、または数十年間続いてしまったのかもしれません。

たらこ（明太子）、辛子明太子に関する疑問

たらこの一粒一粒が魚になる？

全ての卵が稚魚になる可能性があります。たらこに加工される卵は、受精していない卵なので稚魚になることはありません。

辛子明太子の誕生日

辛子明太子の誕生日は、昭和24年の1月10日 です。毎年1月10日は辛子明太子の日とされています。

辛子明太子は塩辛の仲間

辛子明太子は、唐辛子で味付けされているため、キムチの仲間のようにも思われますが違います。辛子明太子は、塩漬けにしたたらこを唐辛子や調味液などに漬け込んで作られます。その製造方法から分類すると、辛子明太子は塩辛の仲間になります。

スケトウダラってどんな魚？

スケトウダラが最も多く取れるエリアは、北海道付近です。その他にも日本海や太平洋沿岸、オホーツク海など広い地域に生息しています。スケトウダラの猟期（リョウキ：法律で定められている猟ができる期間） は、12月～4月ごろです。

体長は50～100cmぐらいで、細長い体と、目が大きくて下顎が上あごより前に出ているのが特徴です。スケトウダラの大きさにもよりますが1回の産卵は、約20万～150万粒の卵がおなかにできます。

絶品明太子パスタレシピ

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参考：クックパッドで作り方を見る