計量スプーンがないときの大さじ一杯、小さじ一杯の量り方。ペットボトルキャップが代替品になる

道具スプーン

あなたのご自宅に計量スプーンはありますか?

私の家には計量スプーンはありません。そのため大さじ一杯も、小さじ一杯も目分量で量ってしまっています。私みたいなフィーリング重視の感覚派の人は多いのではないでしょうか。ただの面倒くさがりなだけですが (笑) 。

とは言いつつも、初めて作る料理やたまに作るケーキやお菓子などは、 調味料の量がわかりません、 絶対に失敗したくない。そんなときは、レシピ通りに調味料などを入れて作りたいですよね。

そして、そのとき失敗したくないから「レシピ通りに調味料を入れたい!」って思うことありますよね。そんなときこそ、手軽に大さじ一杯、小さじ一杯が量れる今回ご紹介するこの裏技が大活躍します。

ペットボトルキャップが計量スプーンになる

ペットボトルキャップが計量スプーンになる

大さじ一杯の量はどれくらい?

ペットボトルのキャップ2杯分が、大さじ一杯分と同じ量になります。

大さじ一杯の量は、15ccです。ペットボトルのキャップは規格が統一されていて、一つのキャップで約7.5cc入ります。ちょうどペットボトルのキャップ2杯分が大さじ一杯分の量になります。

またティースプーン一杯の量は約5ccになるので、ティースプーンの場合は3杯分が大さじ一杯の量になります。

小さじ一杯の量はどれくらい?

ティースプーン一杯の量が、小さじ一杯分と同じ量になります。

小さじ一杯の量は、5ccです。ティースプーンは紅茶やコーヒーなどを飲むときに砂糖を入れたり、混ぜたりするときに使うスプーンです。海外ではテーブルスプーンなんて呼んだりする国もあります。

計量スプーンの正しい使い方は、すりきり一杯

系慮スプーンはすりきり一杯

計量スプーンを普段使っていない人は、使い方はわかりませんよね。使い方ってというほど、大それたものではありませんが…知らない人はいると思うので念のため書いておきます。

計量スプーンの一杯は、すりきり一杯で量るのが基本です。スプーンを山盛りにしてはいけません。

大さじ一杯と小さじ一杯の重さが食材によって変わる!?

また「大さじ一杯15cc、小さじ一杯5ccは何グラムになるのか」は、量る対象によって重さが変わります。例えば、お酒は大さじ一杯で15グラムですが、醤油の場合は18グラム、砂糖の場合は9グラムになります。

大さじ一杯の重さは「液体」と「固体」の場合で変わると区別がつけばいいのですが、お酒と醤油の重さでわかるように同じ液体同士でも、重さは変わります。下記を参考に確認してみてください。

大さじ一杯と小さじ一杯の重さが食材によって違う
  大さじ一杯 小さじ一杯
醤油18g6g
みりん18g6g
味噌18g6g
15g5g
15g5g
18g6g
砂糖9g3g
油類12g4g
重曹12g4g
パン粉(乾燥)3g1g
片栗粉9g3g
小麦粉9g3g
カレーパウダー6g2g
ベーキングパウダー12g4g
生クリーム15g5g
蜂蜜21g7g
バター12g4g
チーズ(粉)6g2g
ケチャップ15g5g
マヨネーズ12g4g
紅茶6g2g
牛乳15g5g

カレー用スプーンの量

テーブルスプーン(カレー用スプーン)

カレーのスプーンは、日本を含んだ多くの国ではテーブルスプーンと呼ばれています。日本製のカレースプーン一杯の大きさは、大さじ一杯(15cc)とだいたい同じです。

海外では料理を取り分けるときに使われることが多いテーブルスプーンですが、それだとやや大きすぎたり、国によっては逆に小さすぎたりします。海外のテーブルスプーンの大きさの目安は以下になります。

海外のテーブルスプーンの大きさ

  • アメリカ:約14.8cc
  • イギリス:14.2 ~ 17.8cc
  • カナダ、ニュージーランド:15cc
  • オーストラリア:20cc

計量スプーンはいつできたの?

便利な計量スプーンができたのは、戦後間もない1948年です。海外から伝わってきたものではなく、 女子栄養大学( 埼玉県 )の創設者である香川綾さんが作られたものです。

料理本は江戸時代に存在していましたが、計量スプーンやカップはありませんでした。そのころの料理は、 経験や勘に頼るところが大きく、誰にでもできることではありませんでした。

香川綾さんは医師の免許を取得し、 今の東京大学医学部の島薗内科に入局しました。しかし、女性医師には病気を診るという仕事が与えられませんでした。 その後、香川さんは病院給食の改善について研究を進めることになり、料理学校に通うことになりました。

当時の料理学校では、「少々」や「ほどほど」、「適度に」などのあいまいな表現でレシピを教えられ、非常にわかりにくい内容だったそうです。

そこで香川さんが、誰でもが料理を作れる方法として、食材や調味料の量を数値で表すことに情熱を注ぎ、その結果誕生したのが計量スプーンと計量カップです。

香川綾さんが計量スプーンと計量カップを作っていなかったら、レシピ本の数や料理人口は、今よりも全然少なかったのではないでしょうか。昔も今も、いつの時代も、女性には頭が上がりませんね。

香川綾さんのご紹介