くさやの臭いには「ウマさ」と「高い栄養価」ある!世界で5番目に臭い食べ物を検証
くさやは臭い食べ物だという認識は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
初めて納豆を食べたときのことを思い出してみてください。納豆を食べたとき「臭い」と感じませんでしたか。しかし、食べなれてしまうと納豆は、臭くありませんよね。くさやも、「それと同じ」と言いたいところですが、くさやの臭いは半端じゃありません。
くさや臭さは、どれくらいなのかというと「世界で5番目に臭い食べ物」だからです。記事の中で世界で最も臭い食べ物も紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
臭い臭いと言われるくさやですが、くさやは「ウマさ」と「栄養価」がとてつもなく高い食べ物です。そんなくさやの臭い理由や魅力についてご紹介します。
くさやとは?
みなさんは、くさやを見たことや食べたことはありますか。くさやの強烈な独特の臭いは、鼻が曲がってしまうほどの臭いです。くさやは何者で、どんな風に作られているのでしょうか。
くさやは、伊豆諸島の特産品で、有名な魚の干物です。くさやは、「くさや」という魚がいるわけではありません。くさやにする魚は、サンマやムロアジ、トビウオやカワハギなどの淡白な魚が向いています。
くさやは、内臓や血合いを取り除いて、開いた魚をくさや液に1日~2日漬け込んで洗い流し、天日干しして乾燥し、干物にしたモノです。くさやが臭い理由は、この製造工程の中にある「くさや液」にあります。
くさや液は、大切な食料である魚をより長く保存するために、桶の中の塩水に漬け込んだものです。その塩水は、一度使った塩水に塩を足し、何度も何度も漬け込みを繰り返します。その漬け込みの過程で魚の成分から微生物が発生し、塩水が発酵してできた独特な香りと味をもっています。
くさや液は、魚を継ぎ足し継ぎ足しで、ぬか漬けのように大事にされてきました。使い続けているくさや液は、旨みが薄れてくるので、休ませては新しい魚を加えて発酵を促します。
あの独特な臭いには、数十年から数百年もの間、塩が継ぎ足され続けてきた臭いです。魚の脂と発行によるタンパク質が混ざり合い、その旨みは時間とともに増しています。
くさやの発祥
くさやは新島や八丈島など伊豆諸島で作られてきたものですが、そのルーツは江戸時代までさかのぼります。民衆は幕府への年貢を塩で納めていたため、塩は手に入りにくく貴重なものでした。
そのため塩を節約する必要があり、塩水を繰り返し使ったところ、塩水に魚から出る成分も混ざって次第に腐り、強い臭いを放つようになったと言われています。それが今のくさや液です。
くさやは世界で5番目臭い食べ物
くさやの臭いは、食べ物で例えることができないくらい臭い食べ物です。くさやの臭いは公衆トイレやドブの臭い、食べ物が腐った腐敗臭などと例えられるくらい、強烈です。くさやの臭いをこんな風に例えられたら、臭いを嗅いだことない人は、誰もが尻込みしてしまいます。
しかし、世界にはもっと臭い食べ物があります。臭いの数値でいうと、納豆の約20倍、くさやの6倍以上の臭いの強さを持つ食べ物で、その名は「ストレンミング」です。詳しくは、下にある「地球上のくさい食べ物ランキング」をチェックしてください。
- シュール・ストレンミング 8070Au:スウェーデン
- ホンオ・フェ 6230Au:韓国
- エピキュアーチーズ 1870Au:ニュージーランド
- キビヤック 1370Au:アラスカ、グリーンランド
- くさや 1267Au:日本・伊豆諸島
くさやの栄養価はサプリメント並み
くさや強烈な香りは好き嫌いが分かれますが、味はおいしく、干物を濃厚にした味と例えられています。納豆と同じで食べてしまうと、臭いは気にならなくなります。食べず嫌いの人は、一度食べてみてはいかがでしょうか。もしかすると、病みつきになるかもしれません。
一般的に発酵食品には高い栄養価が備わっている傾向にありますが、くさやはその中でも群を抜いている食べ物です。その栄養価は良質のたんぱく質やカルシウム、アミノ酸などが一般的な干物と比べても、豊富に含まれています。
- DHAやEPAが豊富に含まれる
- カルシウムはあじの開きの20倍以上含まれる
- アミノ酸が何種類も豊富に含まれる
- コエンザイムQ10が含まれる
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