着色料か!?ヤクルト特有の色には何が入ってる?

健康ヤクルト

ヤクルトの甘じょっぱい味は、他の飲み物にはない独特です。

味だけではなく、ヤクルトの色も独特です。半透明のプラスティックの小さな容器から見える肌色の液体は、なぜこんな色をしているのでしょうか。

私はヤクルトには「着色料」が入っているため、こんな色をしているのかと思っていました。そんなヤクルトの特有の色についてご紹介します。

メイラード反応という化学反応

ヤクルトの液体の色には、「原料の脱脂粉乳と糖類を加熱殺菌した際、脱脂粉乳のアミノ酸と糖が反応してできる自然の色(褐変現象)」とのことです。ヤクルトのサイトにも記載がありますが、メイラード反応という化学反応の一つです。

同じ化学反応した身近なものでは、ホットケーキやクッキーのキツネ色がこの反応によるものです。

またヤクルトには着色料は入っていません。

着色料が使われる理由

なぜ、食料品に着色料(=食品添加物)が使われるのでしょうか。
大きく分けると着色料が利用される理由は、3つがあります。

イメージによる食欲増進の役割

食品の美味しさを判断する基準は、「見た目」「味」「食感や風味」「香り」で総合的に評価されます。どの要素も重要ですが、中でも見た目は特に重要です。

目隠しをして食品を食べると、その食品だとわからなくなってしまいます。

浜田さんが司会をするテレビ番組の「芸能人格付けチェック」の名物コーナーでは、目隠しをして「牛肉」「豚肉」「いのしし」を食べて、牛肉をあてるゲームがあります。

一流芸能人たちが、これを見事には不正解していくのは、見た目が食品に大きく影響力を持っていることの現われです。見た目を通してイメージを想起させ、「おいしそう」だと直感してもらうことが着色料の一つの役割です。

食品の品質維持の役割

食品を加工や保存する際にかかる熱や酸化は、避けることができません。そのため食品は、変色や退色してしまいます。

ひとつ例を挙げると、抹茶などに含まれる緑色の「クロロフィル」は酸化に弱く、短期間で緑色から茶色に変色してしまう性質があります。変色は食品の品質を大きく低下させてしまいます。

こういった色の変化を補うために、食品の色や品質を維持するために着色料が使われている場合があります。

文化的な風習を担う役割

ピンクと白の紅白まんじゅうは様々なお祝いシーンでよく目にしますが、これは日本の文化や風習によるなごりが、未だに色濃く残っています。これも着色料の一つの役割です。

日本だけでなく海外でも、同じような文化があります。アメリカの独立記念日には、アメリカ国旗をイメージした赤白青のカップケーキやポップコーンなどが街で販売されます。